古着の知識(ラルフローレン編

古着を語る上で欠かせないブランド「Ralph Lauren」
今回は全世界で愛されるラルフの歴史と、年代ごとの特徴をご紹介します。
古着の勉強や年代判別にお役立てください!
1967~ブランドの始まり
Ralph Laurenの始まりは1939年にアメリカで生まれた「ラルフ・ローレン」氏が
1967年に開業した”ネクタイ店“が始まりとされています。
ブランドの創設者としては珍しく、ファッション関連の学歴やブランドでのデザイナー経験等は無く、元々は”セールスマン“だったそうです。

創設者:ラルフ・ローレンこと「ラルフ・ルーベン・リフシッツ」氏
彼のデザインしたネクタイは当時としてはまさに”革新的“で
自身の持つ「セールスマン」としての手腕もあり、ブランド順調に成長。次第にメンズウェア全般を手掛けるようになっていきます。
転換期~”POLO”の誕生
躍進的な成長を遂げる中、ラルフローレンはレディースラインも製造を開始します。
レディースライン開始のきっかけは、ラルフ氏の妻「ニッキー・ローレン」の為にデザインをした服が始まりとなったとされる説と、
当時の映画衣装をデザイン、制作したことがルーツとされるのでは?という2つの説が存在します。
その後ショップ数も拡大し、本格的なファッション業界への参入に伴って
ブランド名も「POLO Ralph Lauren」に変更。
1970年にメンズデザインにて「コーティー賞」という名誉ある賞を受賞しました。

1972年、”ポロシャツ”の誕生
1972年にラルフローレンから販売された
“豊富なカラーバリエーションのある半袖のコットンシャツ”
これが大きな話題となり、世に言う「ポロシャツ」の誕生でした。

これ以降、アパレル業界では知らぬ者なしとまで言われる世界的ブランドとして
業界を牽引する最大手企業として活躍を続けています。
「Ralph Lauren」年代判別
ここからは実際の商品に対する”年代判別“をテーマにお話ししていきます。
今後のお買い物、今持っている服の判別にお役立てください!
1969年~70年代 “Polo RALPH LAUREN”「大文字タグ」
Poloラインが誕生してからの約10年間、1970年代が主のタグは「大文字」で表記されていました。
基本的にネイビーのタグにシルバー、ホワイトの文字が刺繍されています。

1980~1890年 “Polo Ralph Lauren”「三角タグ」「緑タグ」
80年代のタグでは”大文字“だった表記が「Ralph Lauren」というものに変わります。
また、襟元に三角形の形で取り付けられた「三角タグ」もこの年代の特徴です。

80年代のタグとして「緑タグ」と呼ばれるものが存在します。
これは当時のメンズ製品、中でも”ボーイズ“サイズに使われるタグです。

1990~2015年”Polo Ralph Lauren”「オールドタグ」
この年代までくると、ブランドタグの下に素材を表記したタグが追加されます。

1978~2000年頃”Ralph Lauren”「CHAPS」
1978年からラルフの安価ラインとして展開された「CHAPS」
縫製工場との金銭的トラブルが続き、2000年近くにラルフローレンと決別。以降は独自のブランドとして活躍していますが、ラルフの関わっていた時代の特徴も紹介します。
1978~1980年”CHAPS RALPH LAUREN”「初期タグ」
基本的にチャップスとラルフのダブルネームです。
細かい特徴ですが”CHAPS”ラインではラルフの表記は基本”大文字“です。
初期のタグはCHAPSのスタートが1978年からなので、約2年間しか製造されなかった”希少“なタグです。

1980~1990年”CHAPS RALPH LAUREN”「CRLタグ」
80年代はCHAPSのロゴとしてラルフローレンのイニシャルと合わせた
C(CHAPS)R(Ralph)L(Lauren)という意味のデザインが反映されています。
ネイビーに黄色、赤と少しカラフルにデザインされている特徴があります。

ちなみに80年代ではこのようなタグも存在します。

1990~2000年”CHAPS RALPH LAUREN”「後期タグ」
CHAPSがラルフを離れる間際、最後に使用されていたタグです。
“CRL”はより簡素な見やすいデザインに加え、赤と白のカラーリングに変更。

その他にも多数のラインが存在
ラルフローレンは規模が大きいだけあり、今回紹介したラインだけでなく本当に数多くの種類が展開されています。派生したほかシリーズの紹介は今後、違った形でご紹介しようと思います。
今回の記事がお役に立てば幸いです。では今回はこのあたりで!